前回はオートキャド(AutoCAD)を快適に使う為の環境として、インストールに必要なハードディスクの容量についてお話しをしまいた。

最近のパソコンには、非常にたくさんの(と言うか使い切れないくらいの)ハードディスクが内蔵されています。

ですが、オートキャド(AutoCAD)を使用する為だけであれば80GBくらいで充分で、それ以上にお金をかけるのならば、メインメモリを増やした方が良いというお話しでした。

何事もバランスが大事だということですね。

今回はその続きということで、図面データを保存する為に必要なハードディスクの量についてお話しをしたいと思います。

■図面データの容量
オートキャド(AutoCAD)で作図した図面のデータというのは、一昔前は「他のCADに比べて大きい」と言われてきました。

特に「JW_CAD」に比べて。

でも、これは私の実感だけでお話しをしてしまいますが、最近はオートキャド(AutoCAD)だけが突出してデータ量が多いという訳ではないと思います。

これは、他のCADの容量が大きくなってきたことによる部分が大きいですが、オートキャド(AutoCAD)側のデータがスリム化してきていることも大きいです。

データ容量に関しては、当然作図している図面の密度による部分が多いですけれど、1MB程度の容量があればそれなりの図面を作図することが出来ます。

ソフト的にはいくらでも線や文字を記入していくことが出来る訳ですが、実用の限界がくる前にパソコンの能力的な限界がやってくることになります。

せいぜい大きくても10MB前後にデータ量を抑えておかないと、データを開いたりする実務に影響が出てきてしまいます。

オートキャド(AutoCAD)側ではもっとデータを増やすことが出来ますが、動きがぎこちなくなってしまうようになり、最終的には作業が続行不能に陥ります。

パソコンの能力的な限界というのは、そういうことです。

いずれそうなってしまうにしても、少しでもそうした症状が出るのを防ぐ為に、パソコンのスペックには気を使った方が良いでしょう。

■データを保存しておく場所
前回もお話ししましたが、オートキャド(AutoCAD)で作図した図面のデータを保存しておく場所がハードディスクです。

以前メインメモリを「机」に例えましたが、その例えを使うとハードディスクは「書棚」と言うことになるでしょう。

仕事でオートキャド(AutoCAD)を使って図面を作図していった場合には、今まで作図してきた図面データをハードディスクに整理しておくことになるはずです。

書棚に書類を入れておき、必要な時に取り出すことが出来るようにしておくことは、仕事を続けていく上で非常に大切なことです。

間違っても、その都度図面のデータを消去したりしないようにしましょう。今まで自分で作図した図面データというのは、プロとして貴重な財産なんですから。

ただ、オートキャド(AutoCAD)の図面データを保存しておくことには多少の問題点があります。
書棚の役割を担うハードディスクの容量には物理的な限界がある、ということです。

これから仕事でたくさん図面を作図する、というつもりの方は、出来るだけ大容量のハードディスクを用意しておきたいものです。

もし今現在必要な容量を確保していなくても、ハードディスクは後から足すことが出来ます。

そういった意味では、今からそれほど心配する必要はないと言えるかも知れませんが、やはり最初から準備しておくことを考えても良いでしょう。

ハーディスクの容量に関しては、以前もお話ししましたが多ければ多い程良いんです。

もちろんきちんとした図面データの整理は必要になってきますが、やはり100GB以上あるとやはり安心感がありますね。

今現在使用しているパソコンのハードディスクが少ないのであれば、データ保存用に「外付けハードディスク」の購入も検討してみることをお勧めします。