前回はオートキャド(AutoCAD)を覚える為に図面を描いてみることと、1枚の図面を作成するまでに時間的な目標をたてることについてお話しをしました。

この方法(そんなに大げさな話ではありませんが…)はオートキャド(AutoCAD)を覚える為にとても有効な方法ですので、ぜひとも試してみて頂きたいと思います。

その為の具体的な練習方法についてはもう少し後でお話しをするとして、今回はもう少し「やり方」的な話をしたいと思います。

■具体的な手法の前に
自宅でオートキャド(AutoCAD)を勉強する場合、自分で時間を作ってきっちりと勉強を継続することが難しいという話を以前からしてきました。

でも「難しい」で話が終わってしまったら、この話には何の意味もありません。分かりきったことをお話ししているだけの、無益な内容になってしまいます。

そうした意味もあって、「1枚の図面を作成する」ということと「作図完了までの時間的な目標をたてる」という話をしてきました。

でも、それはあくまでもオートキャド(AutoCAD)を使う為のやり方であって、根本的に勉強を続ける方法ではありません。

自分で勉強の時間を作ることが難しいという問題の解決方法として、机に向かってからの勉強方法についてお話ししても、話が少し違うということになってしまいます。

その前に、どうやって机に向かうかという話をしなければ、具体的な話も実行出来ないままになってしまいます。

■根本的な解決方法はあるか
オートキャド(AutoCAD)を勉強する為に、どうやって毎日机に向かうか。

なんて偉そうなことを書いてしまいましたが、毎日続ける為には本人のやる気以上のものはない、というのが正直なところです。

どんな方法も、本人のやる気に勝るものではありません。
やる気のあるうちに行動するという話をしたのは、そうした意味があるからなんです。

と、またしても退屈な話をしてしまいましたが、やる気のある状態と同じような行動を続けることは不可能ではありません。

オートキャド(AutoCAD)の勉強をする時間を決めてしまい、それを確実に実行することで、継続して勉強をすることが出来るようになります。

最初に自分のスケジュールを考え、確実に出来そうな時間を勉強に割り当てます。

そして、一度決めたら「何があっても」そのスケジュールを実行します。シンプルな方法ではありますが、確実な方法でもあります。

こうすることで、オートキャド(AutoCAD)の勉強をすることが習慣になってきます。もちろんそこが狙いである訳ですが。

■泥臭い方法でも
今お話ししたことは、なんてことない普通の方法と言えるでしょう。

でも、一見遠回りだと感じる普通の方法こそ、確実にオートキャド(AutoCAD)を覚える為の近道なんです。

裏技的な近道を求める時間があるのなら、こうした地道な努力を続けることの方がはるかに有益であると私は思います。

オートキャド(AutoCAD)は図面を作図する為の道具です。

例えば野球をする為の道具として「バット」がありますが、バットの上手に操りたいのであれば、地道にバットを振るしかありません。

覚えるコツは当然あるでしょうけれど、毎日バットを振らなければ上達はしないでしょう。オートキャド(AutoCAD)もそれと同じです。

覚える為にはいくつかのコツがありますが、毎日机に向かって苦労をしながら覚えることに変わりはありません。

そうしたコツについてお話しすることは出来ますが、魔法のように簡単に覚える方法について、私がお話し出来ることはありません。

これからオートキャド(AutoCAD)を覚えようと考えているのであれば、こうした地味な事実を頭に入れておき、毎日少しずつ進歩していく道を選んでいきましょう。