前回はオートキャド(AutoCAD)を覚えるという当初の情熱を持ち続ける為の参考として、少し昔話をしてしまいました。
非常に簡単にお話ししましたが、これは物語のあらすじにすぎません。
呉王である夫差(ふさ)と越王である勾践(こうせん)には、伍子胥(ごししょ)と范蠡(はんれい)という優秀な部下がついていて、それぞれの駆け引きまで読むと非常に興味深い話です。
特に伍子胥にまつわるエピソードは読みごたえ充分ですので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
ただしこれ以上はオートキャド(AutoCAD)の学習に関係のない話ですし、私の文章力ではその面白さを表現出来ませんので、ここまでにしたいと思います。
ちなみに、そのあたりの話について「非常に」詳しい方が私の書いた文章を読んで「その話には色々な説があるんだよね…」と思ったとしても、あまり突っ込まないようにお願いします。
私はこうした話を読むのが好きではありますが、それを研究対象にしている訳ではありません。読んで楽しいレベルで充分ですから。
■具体的な目標を
話が大分それてしまいましたが、私がお伝えしたい内容は何となく分かって頂けたでしょうか。
何事もそうですが、最初の頃の気持を忘れないでいることはとても難しいことなんですね。
オートキャド(AutoCAD)を覚える為に、なにも同じようにわざわざ痛い思いをすることはありませんが、独学で勉強をやり続ける為にはやはり何かしらの工夫が必要でしょう。
という訳で、ここでは「1枚の図面のいつまでに完成させる」といった具体的な目標をたてることをお勧めしたいと思います。
肉体的につらい思いをするのではなく、時間的な制限を設けて自分を追い込むことで、オートキャド(AutoCAD)の学習効率を高めていくという考え方です。
たてた目標を達成する為には、作業として何をすれば良いのかなどを考えることが大事なんです。
もちろん最初から上手く出来るはずはありません。でも、なにも最初から上手くやる必要はないはずです。
最初から上手くできるのであれば、練習なんて必要ありません。それが出来ないからこそ練習をする訳ですから。
上手くやる為にはどうすればよいのかについて考えながら練習をすれば、必ずオートキャド(AutoCAD)のスキルは上達します。
なので、最初に出来なくても諦めず、むしろそれが当たり前だと思って努力を続けていくことが大事です。
■説教じみた話
どうも説教くさい話になってしまいました。
私はそれほど歳をとっている訳ではありませんが、どうもこうした話に進んでいく傾向にあるようです。
読んでいてもオートキャド(AutoCAD)の技術的な話が出て来ないで、「考え方」的な話ばかりなので退屈に思われるかも知れません。
ですが、こうした話は覚えておいて損のない話でもあります。
たとえ今は「何それ…」と思っても、仕事を続けていくうちに分かることだってあるんです。
私も若い頃(今でもそれなりに若いのですが…)は年配の方にこうした話をされることが多かったと記憶しています。
そうした話はすぐに理解出来ないものもありましたが、後から「こういうことを言いたかったのか…」となる場合もあります。
そして、未だに意味が分からないまま私の記憶の中にいるものもあります。これらは経験を積んでいくうちに分かってくるかも知れませんし、そうならないかも知れません。
でも、そうした話は自分の為になることだと思って覚えておくことをお勧めします。
覚えておくくらいなら、たいして手間ではありませんから。
それで後々深く納得することが少しでもあるのなら、そうした手間をかける価値があるというものです。