オートキャド(AutoCAD)の操作を出来るだけスムーズに行い、しっかりと使いこなす。
これからオートキャド(AutoCAD)を覚えようと考えている方であれば、こうした状態になることが当面の目標と言えるでしょう。
最終的には仕事で使うことになる訳ですが、最初から高すぎる目標を持ってもツライだけで長続きしません。
ツライ思いをすればオートキャド(AutoCAD)を覚えることが出来るのならそれでも良いのですが、別にそんなことは全然ありませんから。
確かに勉強を続けることが苦痛に感じる場合もありますが、何の努力もせずに手に入れることが出来るものには、それほど価値がないと思いませんか?
オートキャド(AutoCAD)を自分のものにしようと思うのであれば、やはりある程度の努力は必要だと私は考えています。
「何事も100%を目指す」というのは何か格好良く聞こえてしまいますが、実際にはあまり現実的ではありません。
人間ですから基本的に「完全」とか「完璧」とかはあり得ません。ですから、80%くらいの達成を目指すのが一番良いんです。
まずは達成出来そうな目標を定め、それを着実にこなしていくことでどんどんスキルを磨いていくというパターンですね。
そして、その為にやらなければならないことはとてもシンプルです。
こうした話は今まで何回も繰り返していますが、実際に図面を作図しながらスキルを磨いていくしかありません。
こうした単純な物事には、王道と言われるやり方はありますが、残念ながら近道はないということを覚えておきましょう。
■知識だけでは不足
もちろん覚えようとする際には、事前に色々とオートキャド(AutoCAD)に関する知識を得たりする準備は欠かせません。
ただし、確かに準備は大事ではありますが、そうした準備だけで終わってしまう人も少なくありません。これは非常にもったいないことです。
知識も大事だけれど、実践の方がもっと大事なんです。この点を忘れてはいけません。
これはオートキャド(AutoCAD)だけに限った話ではなく、ごく一般的な話ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
例えばの話ですが、ここでピアノを覚えようとする場合について考えてみましょう。
ピアノを覚えようとした場合、音階などの基礎知識を最初に勉強することになるはずです。こうした基礎知識がないと、後々の練習に支障をきたすことになりますので、最初はこうしたことから始めます。
そうして知識を得た後は、次のステップとして「実際に弾いてみる」という段階にさしかかります。ピアノは楽器ですから、音を出さないことには始まらないんですね。
どれだけ音階やピアノに関する知識を深めていっても、そうした勉強だけで上手に演奏が出来る訳ではありません。
これは当たり前の話ですが、気を付けないと自分も同じような間違いをしてしまいます。こうした点は、ピアノもオートキャド(AutoCAD)も同じなんですね。
オートキャド(AutoCAD)の場合、コマンドの解説をしている書籍を読んで知識を高めるのも良いですが、やはり実際にマウスとキーボードを駆使して図面を描いてみる練習に勝るものはありません。
要するに、このまま私の書いている内容を読んでいくだけでは不足だということになる訳です。
説明をしている側からすれば複雑な心境ではありますが、やはりある程度の知識を得た後はオートキャド(AutoCAD)を触ってみることをお勧めします。