依頼した仕事が間に合わない時に、今まで私が経験してきた理由についてお話をしてきました。
連絡が取れない、あるいは体調が悪い。これらはその理由として、最もオーソドックスなものだと思います。
でも、世の中にはもっとすごいことを理由にする人がいます。
今回は引き続き、「あまりマネして欲しくない」という意味で、あえてこのようなお話しをしようかと思います。
■もっとある「遅れる」理由
今まで色々な人にAutoCAD(オートキャド)での図面作図及び図面修正を依頼してきました。
もちろん私が個人的にお願いした訳ではなく、会社としてきちんとした契約の元で依頼をしていますので、当たり前の話ですがビジネスです。
ビジネスとして契約をしたのならば、基本的には何があってもその契約を守る必要があります。
これは本当に初歩的なルールであるはずなのですが、中にはあまりそうした意識を持っていない方もいる訳です。
そうした人に仕事を頼んだ場合には、びっくりするような理由によって仕事が遅れてしまうことが時々あるんですね。
下手をすると私が話を作ったと思われてしまいそうな内容もありますが、全て実際にあったことなんです。
ここで私が話を作っても、全然私の得にはなりませんから…という訳で、ここではもう少し「仕事が遅れる理由」についてお話しをしていきます。
●電車が遅れた…とか
その当時はインターネットが普及する前で、メールでデータを送るという事が一般的な事ではありませんでしたから、作図した図面を印刷して送ってもらうというような場合が結構ありました。
そうすると、作図者は図面を印刷をして、それからフロッピーディスクに入れたデータと一緒に宅急便に出すことになります。
宅急便の集荷は夕方6時くらいがリミットですから、印刷の時間などを考慮すると作図は午前中くらいに終わらせなければ間に合いません。
間に合わない場合はその日いっぱいで仕上げて、翌日自分で図面を会社に届けることになってしまいます。
これは今まで何度も体験してきたことですから、それほどおかしな事ではありません。別に宅急便で送らなければならないという決まりはないですから。
その日の午前中に終わらせようと思っていた仕事が終わらない場合、図面を自分で運ぶことにしてその日いっぱい作図をするというのは、本当に最後の手段でもありました。
最初からそのつもりで作業をすると間に合わないのですが、早めに終わらせるつもりで作業をした後の半日は本当に大きいんです。
少し話が横道にそれてしまいましたが、多少このような保険をかけておくことは、仕事を長くやっていく上で重要なことなんですね。
なので、実際に仕事を依頼した人から「明日図面を持って私が伺います」とか言われると、同じ立場の作図者として「分かる分かる」という感じになる訳です。
ただし、困ったことに、それでも仕事が間に合わない人もいます。
そうなった場合は、もちろん図面を届けにくる時間が遅れることになります。出来上がっていないものを運ぶことは出来ませんからね。
私が経験した言い訳は結構ありますが、この場合で一番多いのは「電車が遅れてしまいました」というものです。
「公共機関が時間通りに動かなかった」=「私の過失ではない」ということを言いたいのだと思います。
もちろん私としては図面をしっかりと受け取ることが最重要だと思っていますので、遅れた理由に関してどうこう言うつもりはありません。
また、中には「電車で寝てしまって終点(かなり遠い)まで着いてしまいました」と電話をしてくる人もいます。
本当かどうかは本人のみ知る、という感じですが、いずれにしてもお互いに疲れる話に違いはありません。
こうした小芝居をしなくても済むように、仕事のスケジュールはきっちりと管理していきたいものですね。