前回は、オートキャド(AutoCAD)で図面を作図する為には「パソコン」が必要だというお話しをしました。
手描きで作図をする場合における「ドラフター」と同じくらい重要なものとして紹介をしましたが、何となく雰囲気は掴めたでしょうか。
とは言っても、今現在このサイトを読んでいる時点で、目の前にパソコンがあるということですから、改めて用意をする必要はありません。
…が、今の状態そのままでオートキャド(AutoCAD)を使うことが出来るかは微妙なところなんですね。
今回はそのあたり、パソコンのスペックについて簡単に考えてみたいと思います。
■パソコンなら何でも?
今このサイトを見ているパソコンがあるから、そのパソコンにオートキャド(AutoCAD)をインストールをして使いたい。
これからオートキャド(AutoCAD)を覚えようと考えている人ならば、恐らくそうしたことを考えているのではないでしょうか。
少なくとも私ならそう考えます。
仕事で使うとはいえ、まだその仕事で実際に収入を得ていない以上、初期投資などのリスクを負いたくはないですから。
もちろんこれはごく一般的な考え方でしょうから、今このサイトを読んでいる方もそう考えるのではないかと思っています。
そうした方がお金的にも楽ですし、わざわざパソコンを買い替える必要もないので非常に楽ではあります。
ただ、一般的にインターネットやメールをするだけの場合に比べて、オートキャド(AutoCAD)を操作する場合、パソコンにかかる負担はどうしても大きくなってしまいます。
ここが一番注意したい部分です。
パソコンにかかる負担が大きいというのは、要するに処理に時間がかかってしまうということです。
昔の話になってしまいますが、CADが出回りはじめたときに使ったCADでは、線を引くのも「よっこらしょ」という感じでした。
そこまで極端ではないにしても、やはり色々な処理に時間がかかるのでは困ってしまいます。
オートキャド(AutoCAD)は実際に仕事で使うツールになる訳ですから、そうした時間のロスは出来るだけ避けたいところではないでしょうか。
今までのお話しを簡単にまとめると、オートキャド(AutoCAD)を使う為には「パソコンなら何でもOK」という訳ではない、ということになります。
「だからパソコンを買い替えましょう」という単純な話では絶対にありませんが、仕事で使う以上はそれなりの準備が必要な場合もあるということは覚えておきましょう。
今回はこのあたりにしておいて、次回はオートキャド(AutoCAD)を使う為に必要なパソコンのスペックについて、具体的に考えていきたいと思います。