前回は、オートキャド(AutoCAD)をきちんと動作させる為に必要なスペックについて考える為、その内容を一通り書き出してみました。

少々分かりにくい内容があったかも知れませんが、いかがでしたでしょうか。

読んではみたものの、そこに書かれている数字や記号の意味が良く分からない、あるいは読む気にならない。…と感じる方もいると思います。

確かに気持は分かりますが、ここは少し我慢をして概要だけは覚えておきたいところです。

書き出した内容を一気に理解しようとすると、その難しさだけが印象として残ってしまいますが、ひとつずつ見ていくとそれほど難しくなかったりします。

わざわざ難しく考える必要はどこにもありませんので、きっちりと理解できるようにひとつずつ攻めていきましょう。

という訳で、今回はCPUについて考えてみます。

■CPUとは?
CPUとは「Central Processing Unit」の頭文字をとった言葉で、「シーピーユー」と読みます。

日本語に訳すと「中央演算処理装置」というような意味になります。

良くある話ではありますが、こうした言葉は日本語にすると漢字だらけになってしまい、かえって難しくなってしまうものですね。

オートキャド(AutoCAD)に限った話ではなくて、パソコンというのは様々な処理を行うことが仕事になる訳ですが、CPUはそれらの処理を行う為に存在しています。

人間で言うと「脳」にあたる部分だと考えて頂ければ、多少はイメージしやすいかも知れませんね。
CPUによって、パソコンの処理速度には大きな差が出てしまいます。

ネットにつなぐだけであれば充分だったスペックも、仕事でオートキャド(AutoCAD)を使うには不充分である可能性もありますので注意が必要です。

このCPUのスペックとして、オートキャド(AutoCAD)2008ではPentium4以上が推奨されていて、最低でもPentium3あるいはAMD Athlon以上が求められている、という訳です。

ただ、ここで色々と難しく考えなくても良いと思います。

私が5年前くらいに買ったパソコンのCPUがちょうどPentium3でしたから…それよりも新しければまずは問題ないはずです。

大雑把で構わないので、今使っているパソコンをどのくらい昔に買ったのかを思い出してみましょう。
相当古くない限りは、最低限の条件を満たしているはずです。

細かい確認方法はもう少し後で説明をしますが、CPUであればこのような大雑把な確認方法でも大丈夫だと思います。

ただ、やはり「今現在もっと古いパソコンを使っている」という方は、オートキャド(AutoCAD)を操作する上では少々厳しい環境かも知れません。

■古いパソコンでは…
私が持っているPentium3のパソコンは、購入当時はオートキャド(AutoCAD)を使える環境にしていて、実際に仕事で使っていました。

ですが、最近は処理にかかる時間が気になってきた(というか遅くて仕事にならない)ので、新しいパソコンにオートキャド(AutoCAD)を移してしまいました。

そのパソコンは今や完全にネットだけの用途になってしまいましたが、それもわざわざ遅いパソコンでやる必要がない為、今ではほとんど使わなくなっています。

私の場合について色々とお話しをしてしまいましたが、やはり古いパソコンでは仕事でオートキャド(AutoCAD)を快適に使うのは難しい、という結論に至ってしまいます。

「使えない訳ではない」というような状態では、やはり仕事で使うのは厳しいということでしょう。

仕事ですから出来る限り快適な環境で作業を進めたいところですが、その為にどの程度お金をかけるかというのには個人差があります。

これは人によって状況が様々ですから、当然一概には言えない部分でもあります。
なので、最初は出来るだけお金をかけないで準備をしておくという方針が一番無難ではないかと思います。

という訳で、これからオートキャド(AutoCAD)を勉強する際に使うのは、今使っているパソコンを使うのが良いでしょう。

まだ練習の段階ですから、オートキャド(AutoCAD)の動作が他所遅くてもあまり気にならないはずです。

そうして勉強を進めていき、ある程度慣れてきて実際に仕事で使い始めるくらいの段階で「仕事用パソコン」に切り替えられれば良いのではないでしょうか。