前回はオートキャド(AutoCAD)を操作する上で重要な道具であるマウスについて、選ぶ際に気を付けたいポイントをお話ししました。

でも、あとちょっとだけマウスについてお話しをしますね。

●光学式
マウスの移動をパソコンに伝える手段として、昔は「ボール」を使っていました。

マウスを移動させるとマウスの下にあるボールが回転し、その回転量をパソコンに伝えるという方式です。
その欠点として、ボールのスキ間にゴミがたまって動きが悪くなってしまうという問題がありました。

ボールにゴミがたまってしまうと、ちょうどそこにカーソルを移動させたい、というところにカーソルが来なくなります。もう絶妙なくらいに。

ゴミがたまらないように定期的に清掃する手間もかかりますので、最近の(と言ってもずいぶん前からですが…)マウスはボールではなく光学式が多くなっています。

光学式マウスとは、マウスの下面に赤い光が出ていてボールがないマウスのことです。

詳しい仕組みはそれほど重要ではないので省略しますが、要するにボールがなくなって壊れる確率が少なくなった訳です。

ボール式に較べて若干値段は高いかも知れませんが、絶対的に長持ちしますので、長い目で見ればお得であることは間違いありません。

●コードレス
オートキャド(AutoCAD)を操作している時に限らず、マウスのコードというのは邪魔なものです。
作業中、微妙にマウスが引っ張られる感じがしますので、出来ればなくなって欲しいと思います。

そこでお勧めしたいのが、コードレスマウスです。コードレス、要するにコードのないマウスのことですね。

電池を内蔵しなければならないという問題があるものの、最近ようやく小さくなってきましたので検討する余地はあると思います。

やはりコードに邪魔されないで自由にマウスを動かすことが出来るのは、大きな魅力ではないでしょうか。

意外に電池の持ちが悪いのが難点ですが、電池を机の中にストックしておけば済む話です。電池がないとただの箱になってしまいますから、それだけは気を付けないといけません。

あとは値段がやや高いという欠点とあわせて考えてみて、それでも欲しいと考える方にはお勧めです。

ちなみに私はまだコードレスマウスを使っていません。今使っているマウスがとても長持ちしていますので、無理して買い替える必要はないかなと思っています。

このマウスが壊れてしまったら、改めてコードレスを検討するつもりですが、今のマウスにも愛着がありますので微妙な心境ですね。

オートキャド(AutoCAD)を操作する際に押さえておきたいマウスの考え方については、まあこんなところでしょう。

ただし、なんだかたくさん書いてしまいましたが、それほど厳密に考える必要はない、ということもあわせてお伝えしておきます。

これらの要素を全て満たしたマウスを探していくと、おそらくオーダーメイドのマウスになってしまいます。
確かにマウスは重要なツールではありますが、自分専用にオーダーするほどのものでもありません。

数あるマウスの中からどんなマウスを選べばよいのか悩んだ際に、こうしたポイントで比較していけば良いだけです。
あまり難しく考えないで、気楽に行きましょう。