前回はオートキャド(AutoCAD)を操作する上で重要な道具であるマウスについて、選ぶ際に気を付けたいポイントをお話ししました。
だた、まだ大きさについてお話ししただけですので、今回はその続きからはじめたいと思います。
●ボタン
マウスには当然右・左クリックをする為のボタンが標準装備(?)されていますが、マウスによってはもっと別のボタンがついています。
最近のマウスには、ほとんど追加ボタンが装備されているのではないか?というくらいに一般的になっていますね。
この追加ボタン、通常はブラウザの「進む」「戻る」に設定されていたりします。これはこれで非常に便利な使い方が出来ます。
ですが、オートキャド(AutoCAD)に限って言えば、もう少し別の使い方をお勧めしたいと思います。
この追加ボタンを有効に使うことによって、オートキャド(AutoCAD)の操作が非常に便利になるんです。
その便利さを味わう為には、追加ボタンのあるマウスを選ぶだけで済みますので、ぜひとも試してみて欲しいと思います。
具体的な使い方は、オートキャド(AutoCAD)で使うコマンドをマウスの追加ボタンに割り当てる、という操作です。
通常のコマンドはアイコンをクリックしたりキーボードからコマンドを入力したりする必要がありますが、マウスのボタンに一度設定してしまえば、その後はボタンを押すだけでコマンドを実行できます。
作図中によく使うコマンドを追加ボタンに割り当ててみると、作図が非常にスムーズになります。なにせボタンを押すだけで実行できますから。
この機能は非常に便利で簡単ですから、是非とも試してみることをお勧めします。
ただし、注意点をひとつ。
マウスのメーカーによっては、追加ボタンをショートカットキーに割り当てることが出来ない場合があります。
マウスのドライバが原因ではあるのですが、メーカーによる為解決は難しい状況になってしまいます。
私の知る限り、マイクロソフトとロジクールのマウスは設定できましたが、ロアスのマウスでは設定できませんでした。
これはマウスを買って試してみるまで分からない部分ですので、要注意です。やはりお勧めは上記のロジクールということになります。
●ホイール
マウスの中央に回転させることが出来るボタンが付いていて、回転させると画面のスクロールが楽に出来ます。
これがホイールです。
これは追加ボタンと同じく、既にマウスの標準装備となりつつある機能でしょう。
オートキャド(AutoCAD)でも画面表示の操作を行う為に必要となってきますので、必ずホイール付のマウスを選ぶようにしましょう。
とは言っても、今ではホイールなしのマウスを探すこと自体が難しくなってきましたので、それほど気にしないでも良いとは思いますが。
ただ、マウスによってホイールの廻りやすさが若干違いますし、横方向に回転するチルトホイールというものもあります。
非常にやわらかい感じで回転するマウスもありますし、カチッと硬い感じで回転するマウスもあります。
これらの感覚はマウスによって結構違いますので、やはり実際に使うマウスを購入する前には、ホイールを回転させてみて好みに合ったものを選ぶことをお勧めします。
と、もう少しマウスにつてお話しすることがありますので、次回に続きたいと思います。