前回はCPUに関わる要素として、クロック周波数についてお話しをしました。
オートキャド(AutoCAD)を快適に使う為には、出来るだけその数字が大きい方が良い、という内容でした。…簡単に言ってしまえば、ではありますが。
前置きが長かった割には、それに対する説明が簡単すぎると感じた方もいるかも知れませんね。
でも、このあたりの内容をもっと詳しく知っていても、実務レベルの話としてはそれほど高い効果が期待出来る訳ではないです。
少なくとも私はそう思っていますので、ここではほとんど概要的なお話しだけをしています。それだけの知識で充分なはずですから。
これは少々極端なたとえ話かも知れませんが、部屋が暗くて廻りが見えにくい時には、照明のスイッチをONにすれば良いんです。
別にスイッチや照明の仕組みを知っている必要はなくて、ただ単に「暗いときにはスイッチをONにする」ということだけを知っていれば済む話です。
それと同じで、パソコンを使ってオートキャド(AutoCAD)を使うとはいっても、コンピューターの内部に詳しい必要はありません。
もっと人に説明出来るレベルになるのなら別ですが、オートキャド(AutoCAD)を使うことがメインである以上、このくらいの知識で充分なはずです。
これはクロック周波数だけの話ではなくて、パソコンのスペックに関する全てのことにおいて同じようなことが言えます。
こうした知識が大事になってくる場面もあるでしょうけれど、少なくともそれはオートキャド(AutoCAD)を覚え始める今ではありません。
私の場合、オートキャド(AutoCAD)の操作では他の人に負けないと思っていますが、パソコン全般の知識に関してはまったく自信がありません。
時々私がオートキャド(AutoCAD)を使う姿を見て、パソコンに詳しいと勘違いされてしまうことがありますが、これは本当に困ります。
自分で知っているということと、他の人に分かりやすく説明するということは、似ているようで全然違うことんですよね。
オートキャド(AutoCAD)以外の内容について質問をされた際に、その事実をいつも痛感します。
なので、仕事をしている際には「パソコン関連は全然分かりません」と言うことにしています。
詳しいような雰囲気を醸し出しておいて、期待を裏切ってしまうのもツライですからね。
■OSについて考える
少々話が脱線してしまいましたが、本題に戻りましょうか。
今まででクロック周波数についての説明が終わりましたので、今回はOSについて軽くお話しをします。
OSというのは「オペレーティングシステム(OperatingSystem)」の頭文字をとった言葉で、様々なアプリケーションをスムーズに動作させる為のものです。
…とまあ分かりにくい説明をするよりも、「Windowsのことです」と言った方が分かりやすいかも知れませんね。
WindowsというのはMicrosoft社が開発・販売しているOSであって、OSのことをそのまま指す言葉ではありません。
もちろん他にもOSはいくつかありますが、一般家庭で使ってるパソコンにはほぼ例外なくWindowsが標準装備であるはずで、そう言った意味ではOSを表す代名詞になっているのではないかと思います。
OSは毎年という訳ではありませんが、定期的にバージョンアップしていきます。
それがあまりにも古くなってしまうと、新しいソフトが使えない環境になっていたりしますので、バージョンだけは確認をしておきたいところです。
ただ、毎回パソコンを起動する際に、「WindowsXP」だとかのロゴが表示されますので、今どんなバージョンを使っているのかはすぐに分かるでしょう。
現在の最新版であるオートキャド(AutoCAD)2008では、WindowsVista・XP・2000で動作すると書かれています。
つまり、Windows98やME(懐かしいです…)などでの動作は保証されていない、ということですね。
これもCPUと同様、余程古いタイプではない限り気にする必要はないでしょう。
CPUの条件をクリアしていれば、OSの条件もほぼ間違いなくクリアしていると思ってOKだと思います。