前回はオートキャド(AutoCAD)を快適に使う為に、CPUの概要とその役割を簡単にお話ししましたが、今回も引き続きCPUに関するお話しをします。

推奨されているCPUの性能に関しては、以前このような書き方をしました。
PentiumR 4、2.2 GHz 以上推奨

最初に記述されている「Pentium4」というのがCPUの種類を表します。

ただ、その後に「2.2GHz」という記述があります。これは何か?という内容について今回はお話しをしたいと思います。

■クロック周波数
先程お話しした「2.2GHz」というのは、一般的に「クロック周波数」と呼ばれています。

なんだか難しそうな雰囲気ではありますが、要するに「CPUが1秒間に実行できる命令の回数」だと思ってもらえれば良いと思います。

もっと簡単に考えると、その数字が大きい方が早いんだなくらいの認識でも構わないでしょう。

だって、「2.2GHz」がどれだけ大きいのか、あるいは少ないのかなんて感覚的に分かりにくいですから。
ちなみに、周波数の単位は「Hz(ヘルツ)」です。

そして、その前に付いている「G(ギガ)」だとか「M(メガ)」だとかは、大きさを表している記号だと思えば分かりやすいでしょう。

1000g(グラム)が1kg(キログラム)であることは御存知だと思いますが、ギガやメガも同じような使い方をします。

K(キロ)というのは1000を表す記号であり、1000k(キロ)で1M(メガ)、1000M(メガ)で1G(ギガ)という関係になります。

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ここで少し補足を…
パソコンに詳しい方が今の説明を読んだら「違うんだけど…」と思うかも知れません。
厳密に言えば違うのは分かりますが、1000でも1024でも大差はないという感覚でお話しをしていますので、あまり突っ込まないで頂ければと思います。
実務レベルで考えれば、その違いにはほとんど意味がありませんから。
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単位がメガかギガになってくると、数字が大きくなりすぎて分かりにくいかも知れません。1000×1000×1000なんて、ゼロが多すぎて混乱してしまいますよね。

でも、ここではあまりゼロの数を気にしないで、そのまま「2ギガ」とかの単位で考えれば良いでしょう。

大きさの単位は知識としてだけ知っておいて、あとは前に入る数字の大きさと、それが持つ意味だけを掴んでおけば良いと思います。

先程もお話ししましたが「数字が大きい方が優秀」程度の認識で構わないですから。

パソコンを選ぶ際には、CPUが何なのかを気にするのと同じくらい、クロック周波数の数値にも気を使っていきましょう。

同じレベルのCPUであっても、クロック周波数が大きい方が当然動作は快適になります。

あとは値段がどのくらい違うのかによってきますが、やはりオートキャド(AutoCAD)を使う為には出来るだけ快適な環境を確保したいものです。