前回はキーボードについてお話しをしましたが、結論としては、オートキャド(AutoCAD)を使うだけであれば普通のものでOKということになりました。

もちろんお金をかけて良いものを揃えれば、作図環境が良くなることは間違いありません。

ですが、そうする為にお金をかける価値があるかどうか、という判断は人によって違いますから、私がお勧めしても良いのかどうか非常に難しいところです。

ただ、これからオートキャド(AutoCAD)を覚えようと考えているのであれば、まずはキーボードにこだわるよりも別に、もっとお金をかけたい部分があると思います。

そういった意味で、このサイトではパソコンに付属してくるキーボードでOKというお話しをしてきました。

もしオートキャド(AutoCAD)に熟練してきて、使っているキーボードのタッチに不満を感じるようになったら、それは紛れもなく自分が成長した証です。

少なくとも私はそう思います。

そういう状態になったのなら、それからは自分のスキルにあった道具にお金をかけても良いのではないかと思います。

自分のスキルに見合ったツールを使うことは、プロとして非常に大切なことですから。

■机まわりについて
今回はパソコンなどの道具ではなく、道具を設置するスペースについて少し考えてみたいと思います。

オートキャド(AutoCAD)で仕事をするということは、椅子に座って図面を作図するということです。…当たり前ですけども。

なので机と椅子に関する話というのは、普段の仕事と密接に関係してきます。

そうした話についてじっくりと考えることは、オートキャド(AutoCAD)を操作する上で決して無駄にはならないはずです。

という訳で机ですが、結論から先に言ってしまうと、基本的には広い方が良いです。って、当たり前すぎる話ですね。

図面を作図するにあたっては、何かしらの資料を机に拡げる必要があるので、出来ればキーボードと自分の間にA3の紙が置けるくらいのスペースが欲しいところです。

少なくともそれが最低条件です。

それがとれない場合には、折りたたみ式の袖机を用意するか、あるいはアームタイプのデータホルダーを取り付けるかのどちらかをお勧めします。

折りたたみの場合は、スペースが狭い場合でも仕事の時にだけ机を広げることが出来ます。仕事が終わればたたんでしまえば良いだけです。

これは非常に重宝しますので、一度試してみることをお勧めします。

一方データホルダーというのは、A4サイズ程度の紙を挟んだクリップボードにアーム(腕)がついていて、電気スタンドみたいに自由に移動させることができるものです。

これを使うと、自分の目線の高さに資料を配置することが出来ますので、結構使い勝手は良いですよ。
値段も2000円前後とそれほど高くありませんので、一度試してみてはいかがでしょうか。

ここでは何が言いたいのかというと、机廻りの環境を根本的に変えることは難しいとしても、何かしらの道具を使って少しでも便利な状態にすることは出来る、ということです。

少しでも作業しやすい環境を得る為に、出来ることは一通り試してみる。
こうした姿勢が重要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。